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15年以上給水管工事をしていないマンションは要注意! 給水管・排水管の劣化を防ぐためにできること

  • 2019/7/31
  • カテゴリ: 改修

私たちの生活に欠かすことのできない水

15年以上給水管工事をしていないマンションは要注意! 給水管・排水管の劣化を防ぐためにできること

私たちが生活するうえで欠かすことのできないものとして、ガス・水道・電気があります。これらはライフラインと呼ばれ、常に正常に機能していることで、私たちは快適な生活を送ることができます。しかしこれらライフラインを機能させるには、設備や機器のチェックを怠らないようにすることが重要です。今回はこのライフラインのひとつである水道に焦点を当て、給排水管の劣化を防ぐために必要なことをご紹介します。

給排水管の劣化症状とその原因は?

具体的に給排水管の劣化症状について見ていきましょう。給排水管のおもな劣化症状とその原因は次の通りです。

赤い水が出る

水道から赤い水が出る場合、これは給水管の内部に鉄錆が発生していることを示すものです。鉄錆は「赤錆」とも呼ばれており、この錆が水に付着することで、水の色が赤く変色します。

排水時に異音が聞こえる

洗濯後や浴槽、トイレの水を排水する際、ゴボゴボといった異音が聞こえる場合、これは排水管にゴミやホコリなどが溜まり、詰まりかかっている可能性があります。この状況が続くと異音はさらに激しくなり、いずれは逆流して水が戻ってくることもあります。

急に水道料金が上がる

特別なことをしたわけでもないのに急に水道料金が上がっている場合、給水管がヒビ割れ、そこから水漏れが起きている可能性があります。

また、断水後には給排水管の劣化に気をつける必要があります。自然災害や工事などで断水が行われ、解除された際、水道の出が悪くなることがあります。断水中に外部の砂やゴミが給水管に入りこみ、詰まっている可能性を考えてよいでしょう。

給排水管劣化診断の流れ

前項で給排水管の劣化症状とその原因について見てきました。もしこれらの症状が起きているようであれば、早急に劣化診断をしなければなりません。一般的な診断方法の流れは次の通りです。

まず目視・聞き取り調査を行い、その結果を元に非破壊計測調査で、配管を破壊せずに、詳細な検査を行います。非破壊計測調査で原因特定ができない場合は、破壊調査で給排水管の抜き取り調査をし、原因を特定して修繕を行います。もちろん早い段階で原因を特定できれば、非破壊計測調査や破壊調査は行いません。

築後15年を過ぎているマンションは早急な劣化診断を

15年以上給水管工事をしていないマンションは要注意! 給水管・排水管の劣化を防ぐためにできること

一般的に給排水管の耐用年数は30~40年程度です。しかしこれはあくまでも正常な状態での耐用年数であり、定期的な劣化診断や、劣化発見時の迅速な修繕などがなければ、もっと早い段階で劣化が生じてしまうでしょう。

劣化診断を行うべきなのは、今回ご紹介したような赤水、異音、逆流といったことが起きたときだけではありません。こうした症状が出ていないとしても、築後15年を目安に劣化診断を行い、劣化による錆や腐食が進まないよう注意する必要があります。いつまでもきれいで美味しい水質を維持するためにも、できるだけ早い段階での劣化診断、修繕を行いましょう。

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