大和の大規模修繕コラム

マンションの資産価値を高める「大規模修繕+バリアフリー改修」

  • 2020/10/1
  • カテゴリ: 改修

大規模修繕と同時にバリアフリー化を

マンションの資産価値を高める「大規模修繕+バリアフリー改修」

急速な少子化と高齢人口の大幅な増加が進む少子高齢社会での現在では、マンションのバリアフリー化は考えるべき重要な議題です。バリアフリーに対応することで、すでに入居されている方がより住みやすい環境になることはもちろん、新しい入居者さまの獲得も期待できます。バリアフリー化の工事は共有部などの大幅な改修が必要になるため、大規模修繕のタイミングで行うことで住民の負担を軽減することが可能です。しかし、大規模修繕とバリアフリー化を同時に行うということは、その分費用がかかるなど注意が必要なことも。まずは、バリアフリー化を行う際に意識しておくべきポイントを理解し、相場を踏まえたうえでタイミングや対象箇所を見極めていきましょう。

バリアフリー化の費用相場について

マンションのバリアフリー化にかかる費用は、スロープの取り付け、手すりの設置、段差解消などを行う場合、「マンションの築年数や規模」「もともと備わっている設備」「設置する箇所」によって数万円~数百万円まで大きく変わります。そのため、まずは見積もりを取るなどして大まかな費用を確認しておくことが重要です。また、エレベーターを新たに設置するような大規模なバリアフリー化を行う場合は、数千万円以上必要となるケースもあるため、予算を見極めたうえで慎重に導入を検討する必要があります。

各地方公共団体や国の補助制度を活用

バリアフリー化には大規模修繕費用に加えて多額の費用がかかるため、できることなら安く抑えたいと考えている方も多いはず。また、バリアフリー化が望まれていたとしても、費用面で導入が難しいということも少なくありません。しかし、あまりに安い工事では安全性に不安が残るだけでなく、大きな事故につながる危険性も考えられます。

多くの地方公共団体ではバリアフリー化に関して補助制度が用意されています。地方公共団体によって審査基準、対象となる支援分類、補助金額等が変わるため、バリアフリー化を行う際は事前にチェックしておきましょう。神奈川県では、横浜市の「マンション・バリアフリー化等支援事業」、川崎市の「川崎市マンション段差解消工事等費用助成制度」などが挙げられます。

マンションの共用部でバリアフリー化を考えるべき場所

マンションの共用部と一口にいっても、廊下やエントランスなどバリアフリー化を考えなければいけないポイントはさまざまです。そこで、バリアフリー化を考えるべき主な対象箇所について見てみましょう。

敷地内の段差解消

公道と敷地の間や車道と歩道の間など段差が設けられている場合、小さなスロープを設けることで段差の解消を行います。

スロープの設置・改修

出入り口付近に階段があるマンションの場合は、階段の一部をスロープにしたり新たにスロープを設置したりすることでバリアフリー化が可能です。また、すでにスロープはあるものの、「勾配がキツイ」「滑りやすい」「幅が狭い」という場合は要望に応じて改修を検討しましょう。

エントランスの出入り口を自動ドアへ変更

エントランス部分の出入り口に開き戸方式を採用しているマンションも多いですが、自動ドアへ変更することで車いすの方などでも出入りがしやすくなります。

手すりの設置

歩く際の支えになる手すりはバリアフリーの基本といっても過言ではありません。廊下や階段はもちろん、非常口付近など必要な部分への取り付けを行いましょう。設置する場所によって材質や形状を考えることも重要です。

エレベーターの設置

予算が確保できている場合はエレベーターの設置を検討してみましょう。低階層であっても車いすの方や高齢者、小さな子どもを連れた方には階段を上るのは大変なことです。エレベーターを設置することで、より多くの人に喜ばれる環境を提供できます。

共用部のバリアフリー化で住みやすい環境を

マンションの資産価値を高める「大規模修繕+バリアフリー改修」

マンションのバリアフリー化は、住んでいる方たちがより住みやすくなるだけでなく、新しい入居者の獲得や資産価値を高めることにもつながります。さらなる高齢者の増加が予想される今、バリアフリー化をご検討してみてはいかがでしょうか。

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