大和の大規模修繕コラム

意外と見落としがち! マンション修繕の共有仮設工事について

  • 2019/4/20
  • カテゴリ: 改修

マンション修繕に欠かせない共有仮設工事をご存知ですか?

マンション修繕に欠かせない共有仮設工事をご存知ですか?

マンションの修繕工事にはさまざまな工程があり、その工程に沿って進めなければ修繕は途中で頓挫してしまいます。そんな工程の中でも、重要なもののひとつとして挙げられるのが共有仮設工事です。あまり耳なじみのない工事かもしれませんが、この共有仮設工事なくしてマンションの修繕工事を進めていくことは不可能なのです。

そこで今回は、マンションの修繕工事に欠かせない共有仮設工事とはどういったものなのか、実際に共有仮設工事を行ううえで注意しなければならない点についてご説明します。

マンションの修繕工事を円滑に進める共有仮設工事とは?

マンションの修繕工事を行うには、各過程で必要とされる資材を置く場所が必要になります。また作業員が利用する現場事務所、作業員詰所、仮設トイレ、仮設水道、洗い場なども設置しなければなりません。共有仮設工事とはそれらを設置する工事のことを指します。ほかに、エレベーター内や床面の養生も、共有仮設工事に含まれます。

ここまでの説明でおわかりの通り、共有仮設工事とはマンションの修繕工事を滞りなく進めるための“準備”として行うものなのです。工事は、まず住民に対して工事説明会を行い、十分な理解を得ることから始まります。次に、共有仮設工事ができ次第、外壁や高層部分など高い場所の作業をするための足場仮設工事を進めていきます。なお、この際に必要な足場や落下、材料の飛散を防止するシートなどの資材置き場も共有仮設工事で設置します。

共有仮設工事を行ううえで注意しなければならない点とは?

共有仮設工事を行ううえでもっとも注意すべき点は、住民への告知です。共有仮設工事は実際の工事に入る前の準備段階であることから、しっかりとした説明がされないケースも少なくありません。しかし、エレベーターや床面養生など住居者の生活圏内に大きく影響する工事のため、事前に告知をしておかないとトラブルに発展する可能性もありえるのです。

また、資材置き場には前項で説明した足場のほかにもさまざまな資材が置かれます。ここに住民が間違って入ってしまい、万が一資材が落下すれば大きなケガをしてしまう危険も十分に考えられるでしょう。そのため、とくに小さなお子さんがいる家庭に対しては、その危険性についても事前に話しておくことが非常に重要です。

しっかりと住居者に告知をすることがトラブルの発生を防止する

しっかりと住居者に告知をすることがトラブルの発生を防止する

マンションの修繕工事は、必ずしなければならないものではありますが、その際にはできるだけ住民の生活に影響を及ぼさないようにすることが求められます。工事の準備段階である共有仮設工事の告知は、トラブルを避けるためにはしっかりと行うようにしてください。

またマンション敷地内に現場事務所を置くスペースがない場合、外部のマンションを賃貸する必要があります。これは事前に施工会社にどの程度のスペースが必要か確認をしておかないと思わぬ出費となりますので、住民への告知とともに施工会社への確認も忘れないようにしましょう。

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