大和の大規模修繕コラム

マンションの防犯対策は窓ガラスの強化と監視カメラがポイント!

  • 2014/11/26
  • カテゴリ: 改修

「水と安全はタダ」という時代は終わりました。今はマンションにおいても、高度な防犯セキュリティが求められる時代です。万全の防犯体制を整えているつもりでも、安心はできません。空き巣などの犯罪者は、ちょっとした「ほころび」に目を付けて犯行を実行するのです。帰省や海外旅行などが増える年末年始は、空き巣にとっては稼ぎ時。被害に遭う前に、ぜひ対策を講じておきましょう。

空き巣の傾向を知る

【空き巣の侵入手段】

[警視庁「平成25年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」のグラフ図]

※出典:警視庁「平成25年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」

上記は、マンションなど中・高層住宅における空き巣の侵入手段の割合です。空き巣と言うと、「ガラス破り」や「ピッキング」「サムターン回し」が代表的な侵入手法かと思いきや、意外にも「無締り」がもっとも多い結果となっています。

・エントランスがオートロックだから大丈夫
・高層階だから泥棒が入ることはない
・まさかバルコニーから入られることはないだろう

実は、このように防犯への備えが厚いマンションほど、また高層階に住む居住者ほど油断が生まれやすく、玄関の施錠を忘れたり、バルコニーを開けっ放しにしたりしがちです。実際に、オートロック式マンションの高層階で、無施錠の玄関・バルコニーから侵入される被害が目立っています。

オートロックでも油断は禁物!

エントランスがオートロックでも、解錠した居住者に付いていけば容易に建物内に入れます。この手法でマンションに侵入し、夜間に無施錠の部屋を探して、居住者が寝ている間に忍び込むケースもあります。

高層階でも油断は禁物!

「高層階だから安心」は空き巣につけ込まれる隙になります。壁面の排水パイプをよじ登ったり、屋上から縄梯子でバルコニーに降りたりといった手口で、高層階が空き巣被害に遭うケースもあります。

防犯対策に力を入れているマンションでも、ぜひ居住者に施錠を呼びかけてください。「コンビニに行くだけ」「子供を迎えに行くだけ」といった短時間でも、鍵をかけるのは基本です。

効果的な防犯対策とは?

窓ガラスの強化

[警視庁「平成25年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」のグラフ図]

※出典:警視庁「平成25年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向」

上記は、空き巣の侵入口の割合です。7割近くが窓からの侵入であることから、窓の防犯対策がいかに重要かお分かりいただけると思います。特に、バルコニーの窓ガラス破りには要注意です。

窓ガラス破りを防ぐには、防犯フィルム、防犯ガラス、面格子、シャッターなどの方法がありますが、重要なのは侵入を手こずらせることです。ある調査によると、空き巣が侵入をあきらめる時間は「3分」というデータが出ています。つまり、侵入するのに3分以上かかりそうだと思わせられれば、被害を防げる可能性も高くなるということです。

監視カメラの設置

空き巣などの侵入者は、「見られている感じ」を嫌がります。マンションの防犯対策を考えるにあたっては、侵入者に「目撃されている」と感じさせることが重要であり、その意味で効果的なのが監視カメラです。管理人がいないマンションや死角が多いマンションは、監視カメラの設置をおすすめします。空き巣への牽制だけでなく、いたずらやゴミ捨てトラブルの防止にもつながります。

まとめ

まとめマンションはベランダ沿いに簡単に隣に移動できるため、1日で数件の被害が出ることもあります。また、コミュニティーが希薄なマンションは、知らない人がいても不審に思われにくいため、空き巣にとっては好都合です。

防犯対策として大切なのは、マンションの立地・特性などに合わせて様々な方法を併用して防犯性を高めていくこと。そして、居住者全員が防犯意識を持ち、不審者を見かけたら声をかけるなど、コミュニティーとして防犯に取り組んでいくことです。

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