大和の大規模修繕コラム

大規模修繕は増税前の早期着工を!

  • 2014/3/25
  • カテゴリ: 金銭
大規模修繕は増税前の早期着工を!

来たる4月の増税を前にして、世間は「駆け込み需要」の話題で持ちきりです。ご存じのとおり、消費税は2014年4月に8%、2015年10月に10%に上がります。
みなさんは、この数字をどのように考えますか?「3%・5%くらい大したことはない」という方もいらっしゃると思います。たしかに、私たちの日常生活レベルでは気にならないことのほうが多いかもしれません。

消費税改正と請負契約における経過措置

(1)2014年4月1日に3%UP【消費税8%】
(2)2015年10月1日にさらに2%UP【消費税10%】

上記のとおり、消費税は2段階にわたって増税されます。

ただし、請負契約においては以下の経過措置が設けられています。

(1)2013年9月30日までの契約なら→消費税5%が適用
(2)2015年3月31日までの契約なら→消費税8%が適用

今から大規模修繕の契約をする場合、(1)のタイミングには間に合いませんが、(2)のタイミングには間に合います。2015年3月31日までに大規模修繕工事の契約をすれば、完工・引き渡しが2015年10月1日を過ぎても消費税は8%が適用になり、2%の節約になります。

駆け込み需要は本当に得なの!?

増税前の駆け込み需要には賛否両論があります。
需要が急増することで価格が高騰し、増税後に価格が落ち着くケースがあるため、「それなら待つべき」という意見もあります。しかし、これは「何を買うか」によって変わってくるもので、大規模修繕に関しては、その特性から「早期準備・早期着工したほうがメリットが大きい」と断言できます。
この理由をご説明するために、一つ分かりやすいお話をしましょう。

駆け込み需要は本当に得なの!?「虫歯かもしれない・・・歯医者に行ったほうがいいかな・・・まだ大丈夫か・・・」このように虫歯治療を延ばし延ばしにしている方は多いと思います。大規模修繕も同様に延ばし延ばしにされがちな工事です。

痛みがひどくなって、我慢できなくなって、否応なしに近所の歯医者に駆け込む。そうなると、虫歯も進行していて、大がかりな治療が必要になり、通院回数も増え、治療費も高額になる。慌てて駆け込んだ歯医者が「ヤブ医者」というリスクもあるでしょう。

大規模修繕に関しても同じことが言えます。劣化が放置できなくなり、余裕のない状態で準備・契約すると、結果的に修繕費もかさんで費用対効果は悪くなりますし、業者選定でもミスをしがちです。

「増税前だから」と言うと煽るようでいけませんが、もし増税がなかったとしても、大規模修繕を遅らせて良いことは一つもありません。近い将来やらなければいけないのなら、「The sooner, the better.(早いに越したことはない)」であり、さらに増税を控えているとなれば、増税前に手をつけたほうが賢明です。

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