大和の大規模修繕コラム

マンションで雨漏りを発見したらどうする?対処法や費用の負担、注意点をご紹介

  • 2024/3/27
  • カテゴリ: 基礎知識

マンションで雨漏りを発見したときは

画像:マンションで雨漏りを発見したときは

室内への浸水は、暮らしが不便になるだけでなく、マンションそのものへのダメージにもつながるため、できるだけ早く対応しなければいけません。しかし、マンションでの雨漏りは、その原因や場所によって責任の所在や修理費用を負担する人が異なるため注意が必要です。今回は、マンションで雨漏りを発見した際の対処法や注意点について紹介します。

マンションにおける雨漏りの原因

マンションで雨漏りが起きる原因として以下のようなことが挙げられます。

 

屋根や屋上の劣化・破損

屋根や屋上はシートや塗膜で防水性能が高められていますが、経年劣化によって防水性能が落ちたり一部が破損したりします。また、排水部分に落ち葉などのごみが詰まることで水がたまり雨漏りにつながるケースもあります。

外壁の劣化・破損

外壁の経年劣化によってヒビや破損が生じると、そこから雨水が侵入し雨漏りにつながります。特に窓やサッシ付近は特にひび割れが発生しやすいため注意が必要です。

 

窓や建具の隙間

窓や建具の周りに施されたシーリングが劣化することで、亀裂や隙間が発生し雨漏りの原因となります。

 

水道設備の不具合

マンションの給排水設備は、部屋と部屋の間を通るように設置されています。そのため、水道設備の破損など不具合が発生することで部屋へ浸水する原因となります。

 

人的要因

お風呂の水を出しっぱなしにして溢れさせたり、開けていた窓から多量の雨水が吹き込んだりすることで、階下へ浸水させてしまう恐れがあるため注意しなければいけません。

もし雨漏りを発見したら?

応急処置

マンションで雨漏りを発見した場合は、まずは以下のように応急処置を行いましょう。適切な応急処置を行わずに階下の住居へ影響が及んだ場合、弁償費用などを請求される恐れがあります。

  • ・バケツやタオルなどで水を受け止める
  • ・範囲が広い場合はブルーシートを敷いて、バケツや雑巾で水が広がるのを抑える
  • ・窓からの雨漏りは吸水シートで水が飛び散らないようにする

 

記録を取る

雨漏りを発見したら写真や動画で状況を記録することも大切です。これらの記録は、原因の特定や状況説明の際に役立ちます。「引いたアングル」「浸水箇所がわかるようなアングル」「雨漏りの多さがわかる写真・動画」を撮影しておくと良いでしょう。また、家具や家電に被害が及んだ場合は、同じく被害状況がわかるように撮影すると補償の申請で資料として使える可能性があります。

 

管理組合へ連絡

マンションでの雨漏り・浸水は、原因を特定し責任の所在を確認することが大切です。そのため、修理業者ではなくまずは管理組合へ連絡をしましょう。

 

保険の確認

火災保険や個人賠償保険などの内容を確認しておきましょう。費用の負担が発生した際に各種保険で対応できる可能性があります。

修理の費用負担は原因や場所によって異なる

雨漏りの修理にかかる費用負担は、原因や場所によって異なります。バルコニーなどの共有部分と専有部分の線引きがあいまいな箇所に関しては規約を確認のうえ対処しましょう。

 

共用部分の雨漏り

外壁や屋上、廊下など共有部分の雨漏りは基本的に管理組合の責任となり、積立金や管理組合が加入している保険での修繕を行います。

 

専有部分の雨漏り

居住スペース内の専有部分で起きた雨漏りは、基本的に自己負担で対応しなければいけません。ただし、専有部分で発見された雨漏りの原因が共有部分であれば、管理組合の責任となる可能性があります。

 

居住者の過失

住居人の過失によって発生した雨漏りは、住居人が費用負担しなくてはいけません。階下へ被害を与えた場合も原因となる住居人が責任を負います。

 

施工不良の場合

施工不良による雨漏り・漏水の場合は、施工業者が責任を負うことになるため、早いうちに補修依頼を行いましょう。

雨漏りも冷静に対処を

画像:雨漏りも冷静に対処を

管理不足による雨漏りは、マンションの資産価値が低下するだけでなく、居住者に不信感を持たれてしまう恐れがあります。そのため、大規模修繕によって適切な対応を行うことが大切です。また、雨漏りが発生した際も、適切な対処を心がけることが健全なマンション運営につながります。

大規模修繕を専門に扱う株式会社大和のYouTubeチャンネルでも、施工に関する情報や作業の様子を公開しています。こちらも合わせてご覧ください。

 

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