大和の大規模修繕コラム

大規模修繕トラブル回避にできること

  • 2017/7/31
  • カテゴリ: トラブル

大規模修繕トラブル回避にできること大規模修繕を行っている際には、騒音、匂い、振動や防犯、近隣住民からの苦情といったさまざまなトラブルが発生する場合があります。しかし大規模修繕を始める前や終わった後、そして大規模修繕のスケジューリングに関してもトラブルが発生する場合があります。そこで今回はそうしたトラブルを未然に防ぐための方法についてご紹介します。

大規模修繕を行う前のトラブル

大規模修繕を行う前のトラブルで代表的なものとしては、住民の意見がまとまらないことです。外壁のひび割れや雨漏りなど、大規模修繕を行わなくてはいけないことはわかっていながらも、どこまで行うのか? 修繕資金をどの程度使うのかといったことが、住民間で意見が分かれてしまうことがあります。

また修繕金の積立金額に関しても、いざ大規模修繕を行うとなった際にまったく資金が足りないといったこともあります。これらのトラブルが起きる最大の原因は、大規模修繕時には何をするべきかといった予定表を、しっかりと作成していないことが挙げられます。専門家に依頼し、長期修繕計画の予定やそれに合わせた積立金額の設定など、アドバイスを受けておくことがトラブルの回避法になります。

大規模修繕を行った後のトラブル

大規模修繕を行った後のトラブルで一番多いのは、わずか数年で雨漏りが起きた。再塗装した箇所にひび割れが発生したといった工事ミスによるトラブルです。こうしたことが起きてしまう最大の原因は、管理組合の中に建築の専門家がいないため、予算に合った見積もり金額だけを重視して施工会社を選択してしまうことです。

管理組合としては、できる限り予算の範囲内で修繕を行わなくてはいけないという責務があるため、どうしても施工会社の質にまで目がいかない場合があります。また施工後のチェックも当然、素人であればできることは限られています。

こうしたトラブルを防ぐには、見積もりは必ず相見積もりにすること、そのうえで専門家の目でしっかりと施工会社の見積もりをチェックしてもらうことが必要です。これまでの施工実績やアフターフォローはどの程度まで行ってくれるのかを見定めたうえでの選択がトラブルを未然に防ぐための鉄則です。

工期の遅れなどの際に対応不足によるトラブル

工期の遅れなどの際に対応不足によるトラブルこれ以外にも、何らかの事情によって予定よりも工期が遅れてしまうことによって、住民からクレームが入るといったこともよくあるトラブルの1つです。これを未然に防ぐには、施工会社と常に連絡を取り合い、なぜ工期が遅れているのかを確認し、できるだけ早いタイミングで住民に告知することです。

大規模修繕にまつわるトラブルを未然に防ぐには、住民としっかりと話し合うこともありますが、それ以上に施工会社の選択が重要なポイントとなります。基本的に専門的な知識がなければ分からないことが多いため、事前に専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

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