配管修繕が必要となる“サイン”を見極めよう
- 2020/8/3
- カテゴリ: その他
大規模修繕で欠かせない配管の修繕
ビルやマンションなどの大規模修繕を行う際、欠かすことのできないものとして配管の修繕があります。水道やガスといった私たちのライフラインとなるものを安全かつ快適に利用するためには、給排水管やガス管の定期的な点検・修繕は不可欠です。しかし、配管はそれぞれ寿命が異なるため、注意深く点検を行わなければ劣化に気づけないことも考えられます。そこで今回は、給排水管とガス管、それぞれの修繕が必要となるサインについて紹介します。
給排水管の修繕サインとは?
大規模修繕では主に給排水管とガス管の点検・修繕が行われます。そこでまずは、給排水管の修繕が必要となるサインについて見ていきましょう。
赤水・青水が出てくる
少し前までは給排水管に金属系の材質を使っていたため、経年劣化によって赤茶色のサビが生じ、そのサビが水に混ざることで赤水が出ることがありました。また、金属系の材質は腐食が起こりやすく、水道水に含まれる塩素で金属に含まれるイオンが溶けだすと青水が出ることも。最近の給排水管はポリエチレンや塩化ビニールを使用しているため、赤水や青水が生じることもほとんどありませんが、築年数がたっている場合などは注意が必要です。
水の出が悪い・異音がする
「蛇口からの水の出が悪い」「排水時にゴボゴボといった異音が発生する」というのも修繕のサイン。これらの原因として多いのが、配管にゴミなどが詰まっていることが挙げられます。
ガス管の修繕サインとは?
次にガス管の修繕サインについても確認していきましょう。
ガス臭がする
ガス管修繕の最もわかりやすいサインはガス臭です。部屋や建物のなかでガスの臭いがした場合、ガス管に不具合が生じガスが漏れている危険性があります。ガス管の不具合として多いのが、接続部分に使われているゴムパッキンの劣化やガス管に強い力が加わったことによる破損。ガス漏れを放置していると大きな事故にもつながるため、早いうちに点検をお願いするなどの対策が必要です。
ただし、コンロに火をつけようとした際に酸素が足りないと、不完全燃焼を起こしガス臭が発生します。また、プロパンガスを使っている場合は、ボンベ内のガスが減った場合にもガス臭がすることもあります。そのため、まずはガス臭の原因が不完全燃焼やガスの減少が原因ではないかをチェックしておきましょう。
配管の異常を知るには住民とのコミュニケーションを欠かさないことも重要
今回紹介したような配管の修繕サインが出た際には、大規模修繕を待たずとも早いうちに修などの対策を行う必要があります。しかし、ここで紹介したサインは目に見えるわかりやすいサインであり、それ以前の小さなサインを見逃さないことが重要です。
目に見えないような小さなサインを定期点検だけで発見することは難しいかもしれません。小さなサインを逃さないためには、定期点検だけではなく住民と日々のコミュニケーションを欠かさないことも大切。普段からコミュニケーションを取ることで、何気ない会話のなかから水道やガスの異常に気づけることが可能になります。