大和の大規模修繕コラム

マンション修繕、住民のプライバシーを守るためにしておきたいこと

  • 2019/6/28
  • カテゴリ: トラブル

マンションの修繕工事、プライバシー対策は十分ですか?

マンション修繕、住民のプライバシーを守るためにしておきたいこと

マンションの規模や工事の内容にもよりますが、一般的にマンションの修繕工事にかかる期間は2~3か月と言われています。これだけ長期間となると、住民にとってさまざまなストレスが発生することが考えられるでしょう。多くの作業員が生活空間に立ち入るため、プライバシーの保護にも十分な対策が求められると言えます。

そこで今回はマンション修繕工事時のプライバシー対策についてご説明します。

マンション修繕時に作業員が立ち入るスペースとは?

一般的なマンションの修繕工事では、階段や廊下の鉄部塗装、外壁塗装などマンションの外側、内側どちらでも作業が行われます。そのため作業員がマンション内部のロビーや階段、廊下に立ち入ることも珍しくありません。ただしマンション内部での作業の場合、部屋の中にまで入ることはないため、玄関を開けたままにしておかない限りは、部屋の中を作業員に見られてしまうといった心配はありません。

しかし外壁工事の場合、マンションの外側に足場を設置することになるため、「バルコニーから部屋の中を見られてしまった」「洗濯物を見られた」という事態が生じる可能性があります。またバルコニーはマンションの共有部分であるため、修繕の必要があればバルコニーに作業員が立ち入ることもあります。つまり、外側での作業時に部屋の中を見られてしまう可能性があるということなのです。

住民説明会を開いてプライバシー対策を徹底する

マンション修繕時にマンション側ができるプライバシー対策として、「優良な業者を選択すること」があります。これももちろん重要ですが、それ以上に重要なポイントは、住民自身にプライバシー対策をしっかりと意識して行ってもらうことです。

そのためには2つの方法があります。ひとつは住民説明会の開催です。マンション修繕工事を行う場合、住民説明会が必ず開催されると思います。その場で自分のプライバシーは自分で守ることを、住民にしっかり伝えましょう。そのうえで「修繕工事中はカーテンを閉める」ことや、業者が足場で作業する時間を住民に伝え、その時間はプライバシー対策をとくに意識してもらうよう説明するとよいでしょう。

また、住民説明会は1回ではなく必ず複数回行うことが重要です。1回しか行わないと参加できない方も出てきます。その場合、あとになってから「この時間に作業員がいるとは聞いていなかった」といったトラブルに発展する可能性も出てくるでしょう。そのため、できる限り住民全員が参加できるよう、複数回に分けて説明会を開催することをおすすめします。

日常的なコミュニケーションでトラブルを回避

マンション修繕、住民のプライバシーを守るためにしておきたいこと

もうひとつの方法は住民と日常的なコミュニケーションを欠かさないようにすることです。とくに修繕工事前には、プライバシーに関することや、バルコニーが共有部分であることなどを意識してもらえるようにすれば、トラブルが起こる確率を大幅に減らすことが期待できます。

プライバシーに関するトラブルを起こさないためにも、住民説明会に加え、日常的な場でのコミュニケーションを大切にするようにしてください。

カテゴリ