大和の大規模修繕コラム

大規模修繕は「2回目」が重要な理由

  • 2017/10/31
  • カテゴリ: その他

大規模修繕は毎回コストが増えていくことを理解する

大規模修繕は毎回コストが増えていくことを理解するマンションの大規模修繕は、2回目以降のほうが予測から積立金を含むスケジュールが立てやすいと考えてはいませんか? しかし内容は1回目も2回目もほぼ同じだとしても3回目は設備の更新が必要になる部分もあります。そのため3回目に1回目と同様に積立金を用意していると不足してしまうリスクがあります。もし改修が必要となった場合もあわてずに済むよう修繕委員会でしっかり計画しましょう。

大規模修繕工事2回目と3回目の大きな違いとは?

マンションの大規模修繕は、1回目と2回目ではそれほど大きな違いはありません。しかし3回目となると建物とアルミサッシなどの設備の交換やエレベーター、玄関ドア、オートロックの操作盤の更新などそれまでは必要のなかった工事が加わることになります。そのためコストも1、2回目に比べ1.5倍程度になることが一般的です。

また3回目となると劣化や損傷した部分を新築当初のレベルに回復させる修繕だけではありません。入居者の高齢化と共に階段に手すりを付けたり、段差のあるところにスロープを設置するといった形で新築当初よりも性能をグレードアップさせる改修工事が必要になる場合もあります。そうしたことも含め、1、2回目と3回目の大規模修繕工事は内容、費用ともに大きく変わります。

3回目以降の修繕費用を抑えるために2回目の時点でやるべきこと

3回目以降になって修繕、改修箇所が増え、急激に修繕積立金が高騰するとなれば、入居者にとって大きな負担を抱えることになります。またそれでも費用が足りず、やるべき修繕ができなくなってしまえば、マンションの劣化を早め、場合によっては入居者を危険な目にさらすことにもなりかねません。

3回目以降の急激な修繕積立金高騰を防ぐポイントは、外階段、玄関枠、メーターボックスの扉といった鉄部の塗装、屋上の防水工事、機械式駐車場、駐輪場の更新など1回目と2回目の間の行うような修繕を先送りにせず、定期的にメンテナンスを行うことです。そのためには、施工会社との連携が重要になるため、1回目の大規模修繕工事が終わったら2回目までかかわらないといったことがないよう、頻繁にコミュニケーションを取っておくことをおすすめします。

また入居者へのアンケートなども定期的に行い、管理者だけでは気づきにくい劣化、損傷がないかどうかも把握しておくようにしてください。

修繕工事時期以外にも劣化、損傷のチェックを怠らないことがポイント

修繕工事時期以外にも劣化、損傷のチェックを怠らないことがポイント建物の劣化、損傷は常に起こり得ます。そのため修繕工事の時期にだけしかチェックをしていないと、安価で済む修繕も高額になってしまうケースが少なくありません。特に築20~25年となる2回目の修繕工事の時期に、やるべきことをしっかりとやっておくことが重要です。

2回目の修繕工事まではメンテナンスをこまめに行い、費用を抑えつつ2回目の予定からはある程度余裕をもって積立金を用意することで3回目以降の修繕工事で費用不足になるリスクを軽減できます。

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