大和の大規模修繕コラム

大規模修繕工事の設計コンサルタント業務とは?

  • 2018/7/31
  • カテゴリ: 業者について

トラブルも少なくない設計コンサルタント問題

トラブルも少なくない設計コンサルタント問題2017年1月、国土交通省は「設計コンサルタントを活用したマンション大規模修繕工事の発注等の相談窓口の周知について」という通知を出しました。この通知は、2016年3月にマンションの管理の適正化に関する指針が改正されたものの、いまだトラブルが絶えないことから発せられたものです。そこで今回は、そもそも設計コンサルタントとは? そして大規模修繕工事における「不適切コンサルタント問題」についてご紹介します。

設計コンサルタントとは?

設計コンサルタントといっても、一般的にはあまりなじみのない仕事ではないでしょうか。設計コンサルタントとは、マンションの大規模修繕工事において具体的にどういった役割を果たしているのでしょう? ここでは2018年5月に国土交通省が行った「マンション大規模修繕工事に関する実態調査について」から設計コンサルタント業務についてのアンケート結果をご紹介します。

設計コンサルタントの業務内訳
調査・診断 15.2%
設計 31.8%
施工会社選定への協力 8.1%
工事監理 40.3%
長期修繕計画の見直し 3.6%

設計コンサルタントという名前から、設計に関する業務が中心だと思われるかもしれません。しかしこの内訳を見ると、設計も少なくはないものの、それだけが業務ということはありません。調査・診断から施工会社選定への協力、工事監理と大規模修繕全体に大きく関与する業務といえます。

また業務量は、100~200人で時間は31.1%が一番多くなっていますが、先述したように設計コンサルタント業務は個別性が高いことから、結果にはバラツキがあります。

不適切コンサルタント問題とは?

2017年1月に国土交通省が出した通知の中に、次のようなトラブル事例が紹介されています。

  • 最も安価な見積金額を提示したコンサルタントに業務を依頼したが、実際に調査診断・設計等を行っていたのは同コンサルタントの職員ではなく、施工会社の社員であったことが発覚。契約前だったため、契約は見送りに。
  • 一部のコンサルタントが、自社にバックマージンを支払う施工会社が受注できるように不適切な工作を行い、割高な工事費や、過剰な工事項目・仕様の設定等に基づく発注等を誘導するため、格安のコンサルタント料金で受託し、結果として、管理組合に経済的な損失を及ぼすことに。

残念ながら、設計コンサルタントと施工会社の癒着することで、バックマージンを受け取るといったことは珍しくはないようです。だからこそ国土交通省もこうした通知を出すことで、トラブルに合うリスクを軽減させようとしています。

設計コンサルタント選びは慎重に

設計コンサルタント選びは慎重に今回、ご紹介したように、高額で不透明なマンション管理会社元請方式での大規模修繕工事からの脱却を目的とし、生まれた設計事務所による設計監理方式。しかし最近ではその設計事務所が施工会社と癒着するといったケースが後を絶ちません。

こうした悪徳設計事務所に設計コンサルタントを選ばないようにするには、それなりの知識も必要となり、決して簡単ではありません。そこでポイントは国土交通省が認知を勧めている相談窓口を活用すること。そしてISO 9001、ISO 14001を取得している設計事務所を選択することです。大和はISO 9001、ISO 14001どちらも取得しておりますので、これから大規模修繕を行う管理人のかたはぜひ、ご相談ください。

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