大和の大規模修繕コラム

マンション外壁補修の必要性

  • 2017/8/23
  • カテゴリ: 外壁

マンションの外壁補修で行われる作業の種類とサイクルマンションの外壁補修で行われる作業の種類とサイクル

マンションの外壁補修で行われる作業の種類とサイクルマンションの外壁補修で行われる作業の種類とサイクルマンションの外壁補修と一口にいってもその種類はひとつではありません。では具体的に主な補修内容とそのサイクルについてご紹介します(サイクルはすべて目安です)。

1.塗装の塗り替え

外壁塗装は見た目を保つ以外にも、塗装剥げによる錆びやひび割れといったことを避け、老朽化を防ぐことにもつながります。塗り替えのサイクルですが、塗料の耐用年数は一般的に7~10年のため、最低でも10年に1回は塗り替えが必要になります。

2.外壁の洗浄

塗り替えの前に行うのが、外壁の洗浄です。外壁の種類によって、高圧洗浄や薬液洗浄など最適な方法を選択します。洗浄を行った後に防水効果を高めるため、薬剤などでコーティングをする場合もあります。

3.タイルの張替え

タイルの欠損、ひび割れ、浮きなどをチェックし、ひどい場合はタイルの張替えを行います。多少の浮き程度であれば、その部分を電動ドリルで穴をあけ、エポキシ樹脂を注入しステンレスピンで止める補修作業をします。補修のサイクルは12年程度が目安です。

4.鉄部塗装

屋外階段など屋外の鉄部の塗装も外壁補修のひとつです。鉄部が錆びやすいため、4年に1回は塗り替えを行うようにします。

5.シーリングの打替

外壁の目地を埋めるシーリングがひび割れを起こしたり、剥がれてしまったりするとそこから雨水などが入り込み、建物の内部に侵食してしまいます。そのため12年に1度はシーリングの打替を行うようにします。

6.コンクリートの補修

外壁の塗り替えやタイルの補修を行う際、同時にその下地になっているコンクリート部分のひび割れや浮きがないかをチェックします。もしひび割れや浮きがあれば、塗装や補修を行う前にまずは補修作業やコンクリートの中性化防止処理を行います。

外壁塗装のコストと耐用年数の関係

外壁塗装のコストと耐用年数の関係外壁補修の中でも、もっとも大掛かりとなる外壁塗装。10年に1度が目安となるため、一般的なマンションの耐用年数から考えれば最低でも3回は行うことになります。

外壁塗装に使用する塗料の種類はアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、遮熱系、光触媒系など多数あります。それぞれ特徴があり、耐用年数もさまざまで、現在もっとも多く使われているシリコン系塗料で約13年です。

コストを抑えるという観点でいえば、アクリル系やウレタン系がおすすめですが、耐用年数は4~6年のため、長期的な視点で見ればかえって割高になります。

1回のコストを抑え頻繁に行うか、高価な塗料を使い、塗り替えの数を減らすかは、専門家の意見を参考にしたうえで、予算に応じた選択をするようにすることをおすすめします。

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