大和の大規模修繕コラム

そのマンションの大規模修繕、安全対策は十分ですか?

  • 2016/12/31
  • カテゴリ: 安全

そのマンションの大規模修繕、安全対策は十分ですか?2016年10月に六本木で起こった痛ましい事故を覚えていますか? ビル工事の足場解体の作業中に、単管パイプが誤って落下。下を歩いていた男性に直撃し、死亡してしまうという最悪の結末を向かえてしまいました。道路上には警備員を配置していたのに、どうしてこのような事故が起きてしまったのでしょうか? この事故は、マンションの大規模修繕工事でも十分起こり得る可能性があります。

今回のコラムでは、「大規模修繕工事と安全対策」についてピックアップします。大規模修繕を行う業者が安全対策への取り組みをご紹介することで、安全で安心な大規模修繕について考えます。

マンションの大規模修繕には安全対策が必要

今回の事故が教訓として示す通り、マンションの大規模修繕においては、わずかなミスが人の命を奪う結果につながります。そういった意味でも、安全対策はどんなにやってもやり過ぎということはありません。何重もの安全対策を講じる施工会社にこそ、大規模修繕工事を依頼したいものです。

わずかな隙間が命取りにつながりかねない

今回の事故の根本的な原因は、まだ明らかになっていないようです。マンションには通り沿いに仮囲いの柵が設置されていましたし、足場には落下物を防ぐネットやひさしが付いていました。

しかし落下したパイプは、そのひさしの一部にあったほんの少しの隙間を通り抜けて落ちたとニュースで報じられています。ほんのわずかな隙間があったことで、このような痛ましい出来事につながってしまったようです。

大規模修繕工事での具体的な対策ポイント

具体的にマンションの大規模修繕工事を行う上での安全対策について、どのようなポイントがあるのかをご紹介します。ポイントは作業員、住民、そして来客、通行人のすべての人が、安全に作業、生活、通行できるということです。

3つの対策ポイント
ポイント1:
警備員の配置
特に足場の仮設や解体作業の際に、歩行者の安全を確保するためには警備員の存在が欠かせません。
ポイント2:
安全防護棚の設置
万が一、作業工具、鉄パイプなどが落下した際に、下にいる人に当たることを防ぐための防護棚の設置です。建物と防護棚に隙間をつくらないことはもちろん、定期的なパトロールによるチェックも必須です。
ポイント3:
住民への説明会の実施
工事をするにあたり、気を付けなければいけない点、施工中の注意点などをマンション住民に対して丁寧に説明します。学童が多いマンションであれば、子供に対してもしっかりと安全に関する説明会を行うようにします。

大規模修繕の施工業者選びは慎重に

大規模修繕の施工業者選びは慎重に大規模修繕の施工業者は、必ずしもマンションを建設した施工業者にこだわる必要はありません。可能であれば複数の施工業者に相見積もりを出してもらい、その上で実際に各施工業者にプレゼンテーションしてもらうことをおすすめします。そこで安全対策に関してもしっかりと確認するようにしましょう。

「安心・安全な大規模修繕」を業者選びの選択肢に入れましょう!

「短期間で工事してくれる施工業者」「低価格で工事してくれる施工業者」など、選定基準は管理組合様ごとにさまざまだと思います。しかし痛ましい事故を起こさないためにも、安心して任せられる施工業者にお願いしたいものです。

マンション管理組合の皆さまが大規模修繕業者を選ぶ際に、安全対策をきちんと講じて安心・安全な工事をしている業者を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

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