管理組合の心強い味方! マンション管理士
- 2016/8/31
- カテゴリ: 業者について
「マンションの修繕計画がまとまらない……」「マンションでトラブル発生。でも誰に相談すればいいか分からない……」――。マンションに関するお悩みを抱えている管理組合の方も多いかと思います。
でも、そんな時に頼りにできるのが「マンション管理士」です。国家資格であるマンション管理士は、その専門的な知識を活かして管理組合の運営に関する相談に応じたり、建物の保全や管理などの技術的なトラブルに対処します。
マンション管理に関するお悩みやトラブルも、マンション管理士に相談することで、きっとよい解決策が見つかるはずです。そこで今回はマンション管理の心強い味方、マンション管理士についてお知らせします。
どうしてマンション管理が必要なの?
誕生したばかりのまだ新しい資格
マンション管理士の資格が誕生したのは2001年のこと。まだ新しい資格ですが誕生の背景には、老朽化したマンションの増加への対処と、マンションの住み心地のよさを確保する狙いがあるようです。
大規模修繕が必要なマンションはこんなに多い
国土交通省の調査結果によると、平成25年末の日本のマンション戸数は601万戸。そのうち築年数が30年を超えているマンション戸数は、なんと128万戸にも及ぶそうです。
マンションなどの集合住宅は、築年数が30年を超えると大規模修繕などの保全が必要となります。
SOS! マンション管理士が足りない!
築年数が経過し、大規模修繕が必要なマンション数は増えていますが、マンション管理士の数はまだまだ足りていません。平成27年時点でのマンション管理士試験の合格者数は約2万人。そのうち実際のマンション管理士業務に携わっている人数は、約1万5千人と言われています。
それに対して全国のマンション管理組合は、約10万組合。まだまだマンション管理士が足りていないのが現状です。
多岐にわたるマンション管理士の義務
管理組合の管理者やマンションの区分所有者からの相談依頼に応じ、適切な助言や指導などのコンサルティング業務を行うのがマンション管理士の業務です。
多岐にわたる業務でも、とくに多いのがトラブル対応に関する業務です。騒音やゴミ出しなど、日常の生活レベルの問題から、管理組合の運営方法や管理委託契約、売買契約に至るまで、さまざまな相談に対応します。
こうしたトラブルの解決やトラブルを未然に防ぐことで、住み心地のよい住環境を維持する。それがマンション管理士の役割です。
業務内容の一部
- 修繕積立費や管理費などに対する処理、計画
- 防犯対策や防災に関しての助言、提言
- 大規模修繕工事の施工会社選定や手続き
- マンション分譲に関する相談・助言
- 管理規約の改正・見直し
- 管理委託会社の選定・変更
- トラブルを起こす人への対応
- その他さまざまな諸問題への対応
マンションの住み心地の良さを支える
マンションの老朽化や住人の高齢化などにより、これからのマンション管理はますます難しくなるでしょう。大きなトラブルに発展する前に、マンション管理士と密にコミュニケーションを図ることで、住み心地のよいマンションがつくりましょう。